大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

餅をつつむ仕事

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こんにちは、大石です。

昨日はサーバーワークスの第15期がスタートしました!
社内では恒例のキックオフを行い、前期の決算についても発表しましたが、お陰様で前年比増収増益、13期連続の黒字化と過去最高益の更新という、数字としては申し分の無い決算を迎えることができました。 これもひとえに、日頃からご愛顧・ご支援下さっているお客様のみなさま、誠心誠意業務に取り組んでいる社員、そして社員をサポートしてくれているご家族のみなさん、AWSという素晴らしいサービスを提供してくれているアマゾンのみなさんのお陰と、深く感謝致しております。
今期も、前期にも増してよりよいサービスをお届けできるよう社員一丸となって努力して参りますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

さてキックオフでは私からも発表をさせてもらったのですが、その中で特に時間を割いて話したことが「ビジョン」に関する話です。
ちょうど2週間前に社員旅行で山梨に行ったのですが、そこで山梨の名物「桔梗信玄餅」の工場を見学する機会があり、
信玄餅を風呂敷のように包む」工程を見学しました。 

一人だいたい6秒で1つの餅を包むそうで、本当に職人芸という雰囲気で圧倒されたのですが、私がそのラインを見た感想を社員に尋ねたところ、こんな回答が帰ってきました。

「自分だったらあの仕事はやりたくない」
「もっと自動化すればよいのに」

もちろん、この感想は全く的を射たもので、頷くところも大いにあります。

ですが、私はちょっと違った感想を持った。
あの人たちは、あなたが思っているよりももっと誇りを持って、もっと大きなものを包んでいる。
それは
「美味しいお餅をたくさんの人に食べてもらいたい」
という気持ちだったり、
「地元山梨のことをもっと多くの人に知ってもらいたい、好きになってもらいたい」
という気持ちだったり、そういう想いなんじゃないのか、と。 

桔梗信玄餅を包む4人1組のラインには、1番目と4番目に熟練工が入るそうです。
そもそも、仕事に愛着と誇りを持っていなければ、長く続けられない。長く続けなければ熟練工になることもない。
ラインを案内してくださった方も 「こうやって沢山の方に見て頂くことで、誇りを持てて、モチベーションもあがるんですよ」 と仰っていました。

端で見るとただ同じ事を繰り返している単調な作業でも、自分たちの想いを包んでいるから、仕事にも情熱をもって取り組めるし、それによって美味しいお餅ができるという現場を自分の目で確かめたわけです。

私は、餅を包む仕事も、AWSをデリバリーする仕事も、全く変わりはないと思います。
「美味しいお餅を食べてもらいたい」
「地元のことをもっと知ってもらいたい」
という想いをもってやる人は、腕も磨かれるし、腕が磨かれれば尊敬も集めるし、尊敬を集められればやる気も高まる。よい循環が生まれる。

AWSも一緒です。
AWSを売る」という会社は、既に100社を超えているそうです。流行り物だから売るという会社は、これからも沢山でてくるでしょう。ですが、私たちは

というビジョンを掲げ、この仕事をしています。
このビジョンをつねに意識しながらA
WSをお客さまに届けることで、お客さまが
AWSの導入をサーバーワークスさんにお願いして良かった!」
「サーバーワークスさんのお陰で、はたらきやすくなったよ!」

と言ってもらいたい。そういう想いを込めながら、この仕事をやっていこう。
その想いこそが、私たちの願いでもあるし、自分たちの腕を磨き、尊敬を集め、より高みに登るための道なんだ。
そういう話をしました。

実は私たちがテラスカイさんとの(資本提携まで踏み込んだ)業務提携を決めたのは、こういう「想い」への共感が非常に大きかった。テラスカイの佐藤社長も「クラウドをデリバリーして、日本の社会をもっと良くしていきたい」という願いをとても強くもっています。そういう想いに共感して、一緒にクラウドで、世界を、もっと、はたやきやすく」するための道が資本・業務提携だったわけです。

 

私たちの仕事は、いろいろなところが機械で置き換えられています。もしかしたらAWSをデリバリーするという仕事も、将来はその大半が自動化されてしまうかもしれません。
ですが、「どうやったらはたらきやすくなるか?」という人間的な問いは、絶対に人間にしか答えられない。
だから、私たちが「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げている限り、どんなに自動化が進んでも私たちの仕事が機械に奪われることは無いと私は断言できます。

お客さまにも、これからサーバーワークスのメンバーになりたいという人にも、もっと沢山の人に私たちのビジョンを知ってもらい、共感してもらい、一緒に成長していけるよう、これからも努力を続けて参ります!