大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

2023年 年頭挨拶

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新年あけましておめでとうございます。

昨年も引き続き新型コロナウイルス感染症に世界中の人々が苦しめられるだけでなく、ロシアによるウクライナ侵攻、急激な円安と経済、安全保障、健康と多くのテーマを一度に考えなくてはならない一年になりました。

こうした中、当社としては、昨年初めての企業買収を経験し、これまで当社になかった能力を買収で獲得するというチャレンジに踏み切りました。今後もこうした活動を通じてより成長スピードを加速させて行きたいと考えております。

また昨年は大幅な円安に振れたことから「お客様にとって海外クラウドが割高に感じられるのでは無いか?成長の阻害要因になるのではないか?」という懸念の声もありましたが、昨年から用意していたカスタマーサクセス部(ご契約済みのお客様に対してアフターフォローを専門に行うチーム)がAWS利用料の多いお客様にコスト削減コンサルティングサービスを提供するなど、タイムリーなサービス提供によってむしろご利用が増え、また「こうしたサービスがあるから当社と契約する」という新しいお客様もお迎えすることができるという好循環を築くことができました。

厳しい環境下においても順調に事業を進めることができたのも、日頃より当社をご愛顧くださっているお客様、パートナーのみなさま、素晴らしいサービスを提供してくれているAWSの皆さま、そして成長を支えてくれている社員と、そのご家族・パートナーの皆さまのお陰と深く感謝致しております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 

2022年にはAWSの年次カンファレンス re:Invent も通常通りのフォーマットで開催され、私も3年ぶりにラスベガスに行って参りました。米国では殆どの人がマスクなしで通常の生活に戻していることに驚く一方、街中は3年前と異なりホームレスの人が目に見えて増え、ダウンタウンでもオフィスの空きが目立ち加熱した経済を急激に冷やしている状況であることが実感できる、(良くも悪くも)米国のダイナミズムを肌で感じる出張となりました。

かく言う私も昨年9月にはコロナに罹患してしまいまして、39度台の発熱で1週間寝込むという悪夢を経験しましたので「いますぐノーマスクに戻そう」などというつもりは毛頭無いのですが、実際に米国で(日本人を含めて)ほぼ全員がノーマスクの環境で打ち合わせや飲み会をやったりすると「やはりマスクなしでの会話は表情を含めたたくさんの情報が伝わって良いな」と再確認する機会にもなりました。

当社も出社率は10%程度という状況が続いていますが、これから何年かかけてハイブリッドワークの体制を作っていく前提に立つと「社員に強制することなく、社員自身が会社に来たくなる、face-to-faceのコミュニケーションを取りたくなるような機会をどう作っていくのか」が大きなテーマになるものと理解しています。
こうしたチャレンジについても、私たちの挑戦を皆さまにお伝えして行きたいと考えています。

皆さまにおかれましても健康にはご留意いただくとともに、よい一年になるようお祈り申し上げております。

今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします!