大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

引っ越しをします

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こんにちは、大石です。

ホームページでもご案内を出しておりますが、来る9月28日に引っ越しをすることになりました。

当社は来年で設立10年を迎えますが、社員数も20名を数え場所も手狭になってきたこと。また、ビジネス上も「クラウドコンピューティングへのコミット」をビジョンとしており、これまでの「ローリスク、ローリターン」経営から、フォローの風に乗って「ミドルリスク、ミドルリターン型」経営へ少しだけギアを上げようとしているところです。

その一環として、2010年度から新卒の採用を本格化するとともに、キャパシティをあげるため、オフィス移転の運びとなりました。

よく、「オフィスは金を生まないから、最低限のコストで」といわれます。

たとえば製造業や、派遣業などではそうしたこともいえるのかもしれませんが、「新しい技術に根ざした価値あるサービス」という、当社が求めるアウトプットを得るためには、優秀なヒトが絶対に必要で、そのためには「働きやすいオフィス」というハコも欠かせないと思うのです。

そうはいっても、資源には限りがありますのでグーグルさんやミクシィさんなど名だたるネット企業と比べれば、オフィス全体で彼らのエントランスぐらいのものでしかありません。

ですが、私たちにも強みはあります。それは私たちのオフィスが「未完成なこと」です。

(100%負け惜しみですが、弱い犬ほどよく吠えると思って聞き流してやってください)

有名な企業のオフィスのような「できあがってる感」は全くありません。実際、オフィスのファシリティを決めるのに、社内でアンケートを実施しました。もちろん全部の希望に沿えたわけではありませんが、「これはできた」「これは今回予算がなくてできなかった。利益が出たらやろう」というリストは作成して、社内で公開しました。 自分たちのがんばりによって少しずつ環境がよくなる、自分のパフォーマンスがオフィス環境という形で目に見えて返ってくるというのは、小さな会社ならではの楽しみだと思うのです。

もう一つの試みとして、「リフレッシュスペースの造作は社員に任せた」というものがあります。リフレッシュスペースとは、その名の通り「リフレッシュするための場所」ですから、もうこれは社員が相談しあって「何があれば自分たちがリフレッシュできるか」を決めてもらった方が絶対に良い。そう思い、予算だけ決めてあとは任せることとしました。 実はこのスペース、まだできあがっていませんので私も楽しみなのですが、できあがり次第このブログでもレポートしたいと思います。

会社のオフィスとは、現代の知的労働者にとっておそらく最も活動時間の長い場所です。であればこそ、現実的に可能な範囲でよりよいものを、ただし「やり過ぎずに、成長とともによくしていくんだ」という精神を宿すような場所にしていきたいと考えています。