大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

イチローに物理は教えない!

記事タイトルとURLをコピーする

こんにちは、大石です。

お陰様をもちまして、当社は10月1日に第14期目を迎えることができました。

13期の決算はまだ数字が確定しておりませんが、みなさまのご支援のおかげで、今期も増収増益で終わることができそうです。
この場をお借りして、日頃お世話になっておりますお客様の皆様、AWSをはじめとするサポーターの皆様、目標の達成に向けて日々努力を続けてくれた社員のみなさん、そして社員を支えてくれているご家族のみなさんに、改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

さて、当社では10月はじめには毎年「社内キックオフ」を行っています。
前の期に発表した経営方針とアクションアイテムのチェックを行い、その結果を発表するとともに、今期の方針と具体的にどのようなことをやるのか、制度や組織をどう変えるのか、また、各チームのリーダーが具体的にどのような方針でどういった活動をしていくのかということを発表し、会社と個人のベクトルをそろえる、とても大切な儀式です。

今期は、以下のテーマで経営を進めていくという話をしました。

 

うまくいっているものを伸ばす

私たちは、「成長」ということを考えるときにどうしても「悪いところを修正しよう」と考えてしまいます。
ですが、実際に人間の能力を伸ばそうと考えたら、「良いところを更に伸ばす」方が、ずっと生産的でパフォーマンスの向上につながると確信しています。

イチローに物理を勉強させることに大きな意味はなくても、今でも速い足がもっと速くなることで彼のパフォーマンスはもっともっと上がるはずです。欠点やできないことに集中するのでは無く、良いところを伸ばし更によくすることに、人生の限られた時間、貴重なパワーを費やしましょう。
そしてそれを、個人のレベルでも、会社のレベルでも、徹底してやっていきたいと思います。これがサーバーワークス14期最大のテーマです。

 

会社経営や個人の評価を進める際に、PDCAというフレームワークは非常に便利なため深く考えもせず安易に使ってしまうのですが、PDCAだけではどうしても「できないこと、弱点にフォーカスが当たってしまう」というデメリットがあります。
そして経験的に、「できないことにフォーカスをあてても、時間もパワーもモチベーションも、全てが無駄になる」ことを私たちは知っています。

もちろん、パフォーマンスを阻害する要因についてはきちんとPDCAサイクルで修正していく必要があります。ですが、本当の成長やオーバーアチーブを目指そうと思ったら、「できないことをやらせる」「だめなことを修正する」アプローチでは到達できない。
「できないから」という理由でイチローに物理を教えても、アインシュタインに日本語を教えても、偉大なパフォーマンスは生まれません。

そのことにもっと真剣に捉え、「うまくいっているものを崩さない。どんどん伸ばす」ということを最大のテーマに掲げて、もっと強い会社、すなわちお客様に必要とされるサービスを提供できる会社に、優秀な人が働きたいと思える会社にしていこう、という決意を表しました。

みなさんからもご支援、アドバイスを頂き、もっと良い会社にしていきたいと心の底から思っております。

14期もサーバーワークスをよろしくお願いします!