大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

オリンピック、しませんか?

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オリンピックも終わり、ようやく寝不足も解消されました大石です。
今日の私からのメッセージは、「一緒にオリンピック、しませんか?」というもの。
 
きっかけは単純で、閉会式を見ていて
「ロンドンはやっぱり文化がすごいな〜。こんなイベントが東京でもできたら、素敵だな〜」
というものでした。
 
閉会式でIOCのロゲ会長がスピーチの冒頭、「ボランティアが素晴らしかった」ということを話していたことをご存じでしょうか?
実際、報道やネットなどを見ても、ロンドンのボランティアスタッフは親切さと丁寧さ、そしてユーモアは、ロンドンを訪れる人々を本当に驚かせたそうです。
でも、こういう親切さは、日本も世界に自慢できるレベルにあると思うのです。
領土問題が喧しいところですが、実際の「日本人」に会って、触れてもらえれば、私たち日本人が過去の帝国主義はとうに捨て去り、隣国の人々が思うよりも健全で成熟した社会に住んでいる。領土的な野心で騒いでいるわけではないということも十分に理解してもらえると思うのです。
 
また、タイミングも良い。
オリンピックとしても過度な商業主義を修正しようとしているそうで、そうした方針が「装飾を取り払い、本質を浮かび上がらせる」という「わびさび」の文化ともマッチすると思うのです。お祭りとしての派手なオリンピックも結構ですが、質素かつ心に響くオリンピックというのは、日本人のメンタリティとも非常に親和性が高そうです。
 
 

「世界を目指せ」というけれど

世界に出て行くこと、世界を視野に物事を考えることの重要性を今更否定したりはしませんが、そうはいっても、じゃあ自分が今から欧米に仕事に行くか、中国に居を構えるかと言われると、いろいろな制約があったり思い切りがつかなかったりと、全員がそのように振る舞えるわけでは無いと思うのです。
でも、そういう人々が世界に触れるきっかけとして、「世界に行くのもいいけど、折角オリンピックがあるんだから、世界を招いちゃおう」というのはおもしろい発想だと思うのです。
8年後は恐らく(私も含めて)国民の英語レベルもいまよりは向上していると思いますし、学んだ言葉を使う生きた機会として、海外の人々と触れることはとてもよい機会だと思います。
そしてコミュニケーションに自信がついて、「海外でもやれそうだな!」と思う人が一人でも増えてくれれば、日本の将来にも資すると思うのです。
 
私たちの会社も「本当に東京でオリンピックをやることになったら、2週間オリンピック休暇をとろう!」という話をしています。ボランティアに行くのでも、大会を見に行くのでも、渡航者のホストをやるのでも何でもいい。
「全社員が世界中の人とふれあえる機会」なんて、こんなチャンスはどう考えてももう二度とやってきません。こうした機会に人間的な成長を達成できれば、本当にすばらしいことだと思います。
もちろん、そのためには会社に十分なストックが必要なので「オリンピックでがっつり休めるように、ちゃんと利益をストックしよう」という話もセットでしています(笑)
 
 
 
こんな風に考え、オリンピックの選考について少し調べてみたのですが、現在は東京、マドリードイスタンブルの3都市が残っており、2013年9月に決定されるとのこと。
夏期オリンピックは歴史的に、先進国ー新興国のローテーションで開催されている様です。ロンドン、リオとくれば、次は先進国で行われるのではないか。そして、スペインは今財政的な困難を抱えていますから、いきおい東京が有利ではないかと(手前勝手に)推測しています。
ところが、東京には非常に大きなマイナス要因があります。それが「民意が後押ししていない」ということ。2012年5月の調査でも、賛成が47%程度。IOCの質問もこの点に集中したと報道されています。
逆に言うと、
「東京でオリンピックができるかどうかは、私たちの気持ち一つ」
ということです。
 
「世界を招いて、世界と触れよう。
世界中の人々に、日本の文化、日本のすばらしさを伝えよう。
世界の人々と触れて、『世界に行っても大丈夫だな!』と考える人を一人でも増やそう」
 
こんな風に考える方が増えれば、東京に招致するマイナスポイントも無くなる、というわけです!
 
 
最後に正直な下心も一つ。
オリンピックって、期間限定ですよね?
こういうイベントとクラウドの愛称は抜群です。
もし、東京でオリンピックをやることになれば、クラウドを活用したシステムでも貢献したい!
そんな下心も素直にお伝えしつつ、オリンピックの誘致に際し、同じように賛同してくれる方を一人でも増やしたいと思いブログを綴った次第です。
 
みんなの力で、ぜひ東京オリンピック、やりましょう!