こんにちは、大石です。
楽しかったゴールデンウィークも今日で終わりという方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか? 私もいろいろ出かけたりとそれなりにリフレッシュさせて頂きましたが、個人的な一大イベントはなんといっても「Windows 7 RCのダウンロード開始!!」←家族にはナイショでお願いしますw
インストール時にアンチウイルスソフトをアンインストールするように警告が出ましたが、その後はすんなりVistaからアップグレードできました。Core 2 Quadデスクトップはすぐに入ったのですが、VAIO Type Pへのインストールはさすがに時間がかかりました。(3~4時間くらいかも?)
レビューはいろいろなところで書かれているのでそちらをごらん頂くとして、私が純粋に感心したのは
「マイクロソフトほどの大企業が、よく顧客の声に耳を傾けて製品にフィードバックすることができたなぁ」
という経営に関する点です。
よく言われるように、マイクロソフトには「多少重いOSをリリース→PCのアップグレードを促進→新しいPCへのライセンス料で稼ぐ」という黄金の勝ちパターンがありました。そしてこれは、マイクロソフトだけでなく、CPUメーカーやPCメーカー、ソフトウェアメーカーなどを巻き込んだ巨大なエコシステムになっており、マイクロソフト1社だけで壊すことができるような簡単なシロモノではないと思っていました。
ところが、今回マイクロソフトは「エコシステムからの短期的な利益よりも、ユーザーの求めるモノを出すことを優先する」という決断をした様です。UIの改良、Vistaでも対応していなかったXPとの互換性向上、そして何よりエコシステムのエンジンを停止させてしまいかねない、「非力なPCでも快適に動作するパフォーマンスの向上」です。
これって口で言うほど簡単なことでは無いと思うのです。
どんな会社でも「最終的なユーザーのメリットを考えたらAの方が良いけど、目先のお客様がBが良いといっているから(もしくは、Bの方が儲かるから)Bにしよう・・・」というディレンマはあると思います。私たちもこのようなシチュエーションの時、安直にBという選択肢を選んでしまいがちです。
特にマイクロソフトの場合、過去の成功体験やエコシステムの存在が、「ユーザーのため」という、あるべき姿をかき消すのに補って余りあるほど巨大だと思うのです。
あれほどの大きな組織で、場合によっては中~長期的な利益を失うことを恐れずに、ユーザーのためというベクトルで製品をまとめるに至ったという事実に感服せざるを得ません。
アホでマヌケな米国ハイテク企業にも書いてありましたが、マイクロソフトという会社は「ここぞ」という所で本当に失策をしない会社だと認識しています。私自身は特別アンチであるとか、大好きであるといった感情は持っていませんが、経営者として尊敬すべき会社だとは思っています。
当社も、いつでもユーザーが本当に求めているものを創ることができる会社でありたいと想った次第です。