大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

入社式

記事タイトルとURLをコピーする

こんにちは、大石です。

今年もおかげさまで、2名の新入社員を迎えることができました。
新入社員には毎年同じ話をしているのですが、改めて、私が話している2つの話をお伝えさせていただければと思います。

 

答えがない

学生と社会人とで、おそらく最も違うもの。それは「答えの有無だ」という話をしました。

これまでは、テストでも、学校の合否でも、明確な判断基準があって、それに対して答えが示されていて、答えを覚えればよいという非常にシンプルなものでした。

ところが、社会人は違う。

努力しても、方向が違っていれば評価されない。
与えられた指示だけをこなしても、指示待ち人間と揶揄される。
なにが正しいのか、自分で判断しなければいけない。

今までは答えを与えられて、答えを導くまでの最短手段を徹底的に訓練させられていたのに、突如「そもそも答えがない」世界に放りこまれる。
この違いをちゃんと認識しよう、と。

そもそも「ベスト」などというものは無いのだから、どんな道に進んだらいいのか、自分たちでトライ&エラーを繰り返しながら、自分の足で歩んでいこう、と。

 

未来は、今日つくる

私たちが震災で学んだもの。それは、人の人生、自分の人生は、いつ、どんな形で終わりを迎えるかわからないということ。

その事実は、震災の前も後も全く変わりはないのですが、震災というものが、理不尽に人の命を終わらせる様をみて、改めてその事実を再認識する機会を私たちは得ました。

震災を経験し、なにを思うかは個人の自由です。ですが、私はあの震災を経て「未来を作るために今日を精一杯生きよう」と一層強く思うようになり、そしてできれば、少しでも多くの人に私と同じように感じてほしい。そんな想いから、未来というものは、今日君が、私が、どのように生きたのか、その蓄積だ。今日のこの時間を、未来を作るために共に精一杯使おう、という話をしました。

 

 

新入社員を迎えるに当たって、私が一番うれしかったのは、
先輩からの祝辞
でした。

2年目と3年目の若手が、それぞれ新入社員に向けてメッセージを送っていたのですが、その内容が、1年前だったらとても言えていないであろう経験と成長に基づく素晴らしい話で、側で聞いている私が一番うなづいてしまうような、素晴らしいメッセージでした。

3年目の新井くんからは「新入社員といえども、外に目を向けて!」というメッセージ。新入社員だからこそ、フレッシュな視点でいろいろな情報をキャッチしてほしい、外部の勉強会にでるなど新しい情報を積極的に取り入れ、どんどん自分たちのやり方を改善していこう、とのこと。

2年目の永淵さんからは「迷惑をかけろ!迷惑を恐れるな!」というメッセージが。
新人が迷惑をかけない、ということは、何もやっていない、何も得ていないことと同じだ。どうせ迷惑をかけるのだから、徹底的にやれと。その姿勢が、自分の成長につながるし、会社への貢献にもつながる、と。

確かに、誰よりも働き、人一倍迷惑をかけている彼女の言うことだけに、非常に説得力がありました(もちろん、その分成長していることも本人の名誉のために付け加えておきます!)

 

フレッシュで優秀な新入社員を迎えられた喜びと、新卒で入社してきた若手の成長を感じられる喜びと、2つの大きな喜びに囲まれて、これからもサーバーワークスが成長を続けるだろうと確信させるに値する、素晴らしい入社式でした。