大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

Amazon社よりパートナー特別賞を頂戴しました

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こんにちは、大石です。

当社がAmazon社のクラウドAmazon Web Services)に特化してインテグレーションサービスをご提供していることは、このブログをご覧の皆さまは既にご存じのことと思いますが、先日行われましたAWSパートナーミーティングの席上で、アマゾン データサービス ジャパン様より、「パートナー特別賞」という大変名誉な賞を頂戴致しました。

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震災後に、日本赤十字社をはじめとする各種団体・企業にボランティアでAWSのサービスを提供し、情報提供インフラの維持復旧に貢献したことを評価して頂いたものです。

壇上、私からは以下の主旨でお礼を述べさせて頂きました。

「私たちは、2007年からAWSを使っており、2008年にはサーバー購入をやめ、それ以降のシステムは全てAWS上に構築してきました。それによって、震災後、殆どの情報サービス業に携わるインフラエンジニアが自社設備の復旧や安全確保に奔走しなければいけなくなった事に対し、我々はエンジニアがリモートで確認するだけで済み、リソースをボランティアなど復興支援に投入することができました。その結果として、私たちがたまたまこうした栄誉に浴すことができたわけです。こうした評価については、素直に有り難く頂戴したいと思います。 しかし、こうした栄誉は私たちの力だけでできるものではありません。日頃から情報インフラを守っていらっしゃる通信キャリアやシステムインテグレーターの皆さま、交通機関や金融システムを守っていらっしゃるエンジニアの皆さま、そうした皆さまの地道な復興支援活動の支えがあればこそ、たまたま私たちが震災後に目立つ活動を行うことができたものであり、その意味でこの賞は、皆さまのお力があればこそ頂けた賞であると理解しております。

来年は、Amazon謹製のパートナーアワードが新設されると伺っております。2012年は、真っ正面からアワードを頂けるべく努力し、とれなかった場合には責任をとって(以下略」

私がこうした謝辞を述べたことは決して綺麗事では無く、日本赤十字社様に伺ってはじめて理解した、3,100億円もの寄付をまともに管理することの莫大な業務量、それに携わる私が尊敬する知人の信じられない程の努力、そして連日連夜泊まり込みで復興支援にあたっていらっしゃった日本赤十字社の職員の皆さま、そうした人々の顔がすぐに浮かんできてしまい、自然と口をついてきたのです。

まだまだ、復興への道のりが遠いことは誰の目にも明らかです。 しかし、私たち企業に生きる者は、クラウドという素晴らしいツールを手にしている。 このツールを正しく使えば、どんな会社でも、必ず今よりも良いシステム、良い環境を作ることができ、そして必ず利益を上げることができる。利益を上げることができれば、どんな会社でも今より多くの税金を納めることができ、それだけ復興に近づくことができる。 私たちはそれを信じて、ビジョンでも「納税」をはっきりと掲げ、自社と、そして取引先の皆さまが「今よりも利益をあげる」ことを明確なゴールとして、AWSの提供を進めています。

来年はエンタープライズでのクラウド適用が広がるものと期待されています。 そしてエンタープライズの分野でも、私たちのサービスが必要とされるよう、今年以上に精進して参ります。