大石蔵人之助の雲をつかむような話

株式会社サーバーワークス 代表取締役社長 大石良

12回目の決算を迎え

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こんにちは、大石です。

お陰様で当社も12回目の決算を無事に迎え、前期比増収増益、11期連続黒字を達成することができました。これもひとえに、日頃からご愛顧下さるお客様、パートナー企業の皆さま、社員とその家族の皆さまをはじめとする大勢の皆さまのご支援あってのことと、深く感謝しております。

今期も、前期に引き続きましてご支援・ご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

震災後の6ヶ月は、私の人生の中でも、最も変化に富み、忙しく、そして学ぶことの多かった期間でした。

特に、私たちが総力を挙げて取り組んでいる「クラウド」への見方が、これほど短期間の間に変わってしまうとは正直予想もしておらず、ある種の戸惑いも感じています。

私たちは2008年からクラウド、特にAmazon Web Servicesを外販するビジネスをはじめましたが、実は2008年〜2009年の間は、こちらからせっせとアウトバウンド営業をやっていたのです。

リストを作り、オペレーターさんを雇い入れ、「クラウドどうですか?アマゾンしってますか?」という営業を何千社という企業さん相手に進めてきましたが、2年間での売上は結局100万円足らずでした。運良くアポイントをいただけても、営業がやる仕事は「クラウドとは?」「なぜ本屋のAmazonがコンピューターを貸し出しているのか?」という説明に終始し、実際の案件になることは極めて稀といわざるを得ませんでした。

それが、今やお客様の方からお声がけ頂けるようになり、実際のソリューションとしてお使い頂ける企業さまが増え、お陰様でクラウドの先駆者として認知されるようにもなるという、3年前からは想像も出来ない状況になっており、本当に感謝の念に堪えません。

ですが、ここまで急激にクラウドへの関心が高まった背景には、もちろん震災の影響が大きな比重を占めていることも良く理解しています。

これから先、クラウドのビジネスがどれほど伸びようとも、そのスポットライトの影には、先の震災で亡くなられた(あるいは行方不明となった)2万もの人々、被災された多くの人々の苦労と無念があったことを、クラウドに携わる私たちは決して忘れてはならないと強く感じています。

「ポスト3・11」でも掲げたとおり、私たちには「事業によって復興に資する」ことしかできません。前期あげることができた利益の30%は日本赤十字社義援金として寄付しましたが、正直に申して、支援の絶対額としてはまだまだと言わざるを得ません。

復興には、まだまだ沢山の、そして継続的な支援が必要だと理解しています。

私たちは、クラウドによって「企業が利益を上げることができるITシステム」を実現し、サービスの提供を通じて利益を上げ、私たちがライトを浴びた分、きちんと恩返しをする、それを地道に続けるしかないものと肝に銘じています。

少しでも多くの企業にクラウドの魅力を知って貰い、少しでも多く復興のお役に立ちたい。

その想いを忘れず、今期も前期以上に頑張って参ります。